ラブストーリーを一緒に
…だっておかしいよ…



この人はお母さんの、オトコノヒトだ。



わたしがドキドキするのはおかしい…






「―――あのな、さっきおまえ、深見って名乗ったよな…?」



「?そうですけど…」



今更、わたしがお母さんの娘だって気が付いたのかな?



…それとも、子供がいることとか秘密にしてたのかも。



いよいよ打ち明ける段階になって、わたしを…呼んだ…?



「そ、その、ビックリしたのはお互い様かもしれませんが、わたし、新しいお父さんとか、気にしませんし…」



「『お父さん』!?」



…あ、いきなり飛躍しすぎちゃったかも。



そりゃそうだよね、まだ二十代でこんな高校生の娘を持つはめになったら…
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