ラブストーリーを一緒に
先生はそんなわたしの複雑な心境なんかこれっぽっちも知らずに、ぷにっとわたしの鼻の頭を指で押してきた。


「な…何を…」


「大人の仕事に口出しすんな。お子ちゃまは帰って宿題でもやってろ」


ぷにぷにと何度も押すので、わたしは両手でガードに徹した。


「でもわたし、先生のアシスタントになったんですもん。先生が治るまで…お世話します」


「俺にはアシスタントなんて必要ない」


きっぱりと言い切られて負けそうになるけど…スカートをぎゅっと握ってこらえた。


「…先生が何て言ったって、お母さんに宣言したんですもん、わたし」


逃げたくなる気持ちを抑えて、まっすぐに言った。


「わたし、先生にご奉仕します…っ」
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