ラブストーリーを一緒に
もちろん寄り道してくことは、わたしにしたって願ったり叶ったりだ。


放課後何も予定がない時は、一人寂しくスーパーに寄って特売とにらめっこする日々なわけで。


これはわたしとしても、どーにかこーにか改善したいところ。


「じゃあ駅前のフレッシュいこ」


フレッシュというのは、最寄り駅にあるバーガーショップで、この東高校の生徒ご用達のお店。


あっさりOKしてくれてそのまま立ち上がると、トモがおもむろに鞄をあさりはじめた。


「そうそう、これ見た?」


そう言って取り出したのは、女性向けのファッション雑誌。


「何これ?最新号?」


パラパラと何の気なしにページをめくっていって…一瞬心臓が止まるかと思った。


「ね、すごいでしょ!?」


「あ…うん……」


嬉しそうに報告してくれるトモを横に、曖昧な笑顔しか返せないわたし。
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