ラブストーリーを一緒に
「どったの、さぁ子?すっごく喜ぶと思ったのに…」


「あ…っいや、ビックリしちゃっただけだよっ。まさかこの時期に新しく連載始まるとは思ってなかったし…!」


慌ててそう言い訳しながら、あれ以上仕事増やしたら先生ぶっ倒れるんじゃないかと内心思う。


お母さん…無理させてんじゃないでしょーね…


「連載っていっても、全三回だって。田舎町が舞台みたいだけど、どんな話なんだろー」


トモは、両手を乙女のように合わせながら、キラキラと目を輝かせてる。


…つい一週間前までは、わたしもこんなかんじだったんだけどなー…


今は、リアル香月遥を思い出す度に、なんだか恥ずかしくて、できるだけ忘れようとしてるんだよね。
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