ラブストーリーを一緒に
香月…遥…って……


「……おまえ、さっきっからはいしか言ってねーぞ」


この口調は…間違いない…!


「すすすすみませんっ!!!!」


確信すると同時に飛び上がって、トモに身振り手ぶりで待っていてもらうよう伝えると、一気に教室を飛び出す。


「…あの…先生がどうして…」


人気のない廊下まで出ると、少し気持ちが落ち着いてきた。


もしかして、母親のこととか…?


それとも…


「わりぃ。番号はおまえの母親の方に聞いた」


「それは、いいんですけど…もしかしてわたし、何かしちゃってましたか…?」


知らないうちに食器割ってた、とか…食べ物で食中毒になった、とか…
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