ラブストーリーを一緒に
もう会えるわけないって思ってたのに―――


当の本人に誘われて(この場合はこの表現で間違ってないよね!?)浮かれまくったその後、


着て行く服で、土曜日までの日数をまるまる費やすこととなった。


前回の時は制服だったけど、その日はお休み。


自然と着て行くのは私服になるわけで…




「どうしよ…やっぱこっちにしようかな…?」


自分の部屋にある全身ミラーの前で、何度もモデルには程遠いターンを繰り返すわたし。


その時無遠慮にガチャッと扉から顔を覗かせたのは、もはや説明不要の顔。


「…あんた、何やってんの?」


「ちょ…っ!お母さん!ノックくらいしてよね!」


慌ててそこらに散らばった服の数々をかき集めてると、呆れた調子の言葉が降ってきた。
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