ラブストーリーを一緒に
「…どうしました?」


わたし、変なこと言っちゃったかな…?


反応がないことで、少し心の中が曇る。


「おまえって―――」


「はい…」


先生が片手で口元を覆って、ふーっと大きく息をついた。


「すげーな…」


「えっ!?」


一体何が…っ!?


「いや…いい。今のは忘れてくれ」


だから何が…っ!?


先生が会話を避けるようにコーヒーカップに口をつけたので、


それっきりその話題には触れられなくなってしまった。


謎の言葉だけが、わたしの頭の中に残ってる。
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