ラブストーリーを一緒に
「ムードは、大事なんですよ?」


ぶすっとして視線を外に戻すと、暖かい日差しが降り注いでいた。


なんだか、太陽がいつもより近い。


「ムード…ねぇ…」


先生の声にまだからかいの色がみえて、わたしは少しムキになって口を開いた。


「で、でも、別にだからといってコロッといくわけじゃなくって。わたしの為にそこまで用意してくれたってのが嬉しいんで…!」


こんな説明しなくてもいいのに、もはや止められない。


だんだんと身体がほてっていくのがわかる。


「言葉とかよりも、態度に愛を感じるといいますか…」


な、何を口走ってるんだわたしはーーーっ


アワアワと顔を真っ赤にしているわたしとは裏腹に、先生は徐々に真面目な表情へと変わっていき、


「…言葉より、態度…ねぇ…」


ポツリと低い声で呟いた。
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