ラブストーリーを一緒に
―――夜景じゃねーけど、ハジメテの時もムード作りしてあっただろう?



「…っ!!!」



せ、先生っ!その声で耳元で囁くのは反則ですっ



「どうした?顔真っ赤だぜ?」



「―〜〜…っ!」



くっくっくっと笑う先生に何も言い返せない。



けど



「…星空の下でなんて、ムード満天でした…」



ボソッとそれだけ言うと、先生はまた吹き出した。



わたしは顔ではムッとしながらも、心の中はうれしくて仕方なくて。



ほんのちょっとだけでも、先生に近付けたような気がした。
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