ラブストーリーを一緒に
鋭い目が楽しそうにギラリと光った。


「飲めばわかる」


「え…でも…コレ…お酒…ですよね…?」


先生の真意がわからなくて、恐る恐るそう尋ねると、先生はニヒルに笑った。


「ちげーよ。コレは烏龍茶」


「う、烏龍茶…?」


琥珀色の飲み物の中で、大きな氷がカランと鳴る。


「そ。おまえ、来る時俺の車で来たろーが。酒飲むわけいかねーだろ」


そーいえば…


飲酒運転になっちゃうとこだった。


普段周りに運転する人なんていないから、そういう意識が全然なかったけど。


言われてみれば先生の言う通りだ。


「わたし…てっきり、先生がいつものって言ってたし、グラスとか氷とかお酒用ぽかったし…」


先生はお酒が似合う大人の男だし。
< 97 / 138 >

この作品をシェア

pagetop