ビターの魔法☆
「剛!?…あ…」


入ってきたのは、中学三年生の先輩の男の子だった。

「すみません…人違いでした」


あたしが頭を下げると、先輩はこっちに近づいてきた。



「人違いかーわいい君、二年生???人待ってんの?あ、バレンタインだもんなあ」


「ハイ、彼氏を待ってマス」


「こんな可愛い彼女待たすなんてそいつムカつくなー☆ねねッ、俺にしない???」


「すみません…」


この先輩、ちょっとチャラ男ッぽい…やだなあ。


「ぢゃ…彼氏が来るまで、気持ちいいことしてあげる」


「え!?」



チャラ男はあたしの太ももを撫でまわす。


「嫌ッ!!!やめてください!!!」


「叫んでも誰も来ないよー???彼氏サンももう来ないみたいだし☆」



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