49日
「!!!!!」


大輔は何も言い返せないようだった。


父親は再び冷静な顔に戻ると、愛おしそうに墓石を撫ではじめた。


「……私がいくら手を合わせたところで、成仏なんてできるはずがない。だったら、復讐すればいい。お前を死まで追いやった奴ら全員に。気の済むまで」


父親の姿が怖い。


麻里子はすぐにでもその場から離れたかった。


そんななか、


「ま、まってください」


「?」


震える声で、もっちゃんが前に出た。
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