49日
消せない過去
墓地をあとにした麻里子はひとり東京行きの新幹線に乗っていた。
こんな状態のまま東京に帰るのは不安だけど、
このままずっとあの町にいるわけにもいかない。
あの町から離れていくことで逃げられるかもという期待と、
ひとりになってしまった不安とがごちゃまぜになっていた。
でも、いまは信じるしかない。
お墓の前で手を合わせたことで、自分たちは時枝絵里香に許してもらったと……
こんな状態のまま東京に帰るのは不安だけど、
このままずっとあの町にいるわけにもいかない。
あの町から離れていくことで逃げられるかもという期待と、
ひとりになってしまった不安とがごちゃまぜになっていた。
でも、いまは信じるしかない。
お墓の前で手を合わせたことで、自分たちは時枝絵里香に許してもらったと……