49日
「めずらしいですね、ため息なんて。あんまり多いから数えちゃいましたよ」


「そんなにため息ついてた?」


「はい」


「そっか」


……そんなに。


はぁー


「あ、13回目」


「えっ? あ、ほんとだ」


気付かないうちに麻里子は13回目のため息をついていた。


そんな麻里子の様子に亜美はクスクスと笑っている。


彼女の笑顔を見ていると、いまだけいつもの日常に戻って来たような気がした。
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