49日
「これ、あげる」


「えっ? あたしに?」


「うん。エリカの友達になってくれたから」


女の子はニッコリと笑うと、麻里子の手の平に飴玉を2つ置いた。


そんな女の子の気持ちが嬉しくて、麻里子も心から笑顔になる。


「ありがと。あ、でもひとつでいいよ」


麻里子は手のひらに乗せてもらった飴をひとつ返そうとした。


でも、なぜか女の子は受け取らない。
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