49日
「美佳ちゃんってさ、癒し系だよね」


「えー? なにそれ?」


ユウヤの言葉に美佳が笑う。


まわりなんて関係ない。


2人だけの世界がそこには出来ていた。


ユウヤは続ける。


「いや、話しててすっごい癒されるもん。服装とかも清純派だしさ」


「えーそうかな? へんじゃない?」


「ううん。すっげぇ似合ってる」


「やだ。なんか恥ずかしい」


テレたように顔を隠す美佳。


そのとき、チラリと早苗に目をやる。


でも一瞬目があっただけ。


美佳は何もなかったように再びユウヤに目をやった。


あの白いワンピースは、私のなのに……


「どうかした?」
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