49日
「どうして?」


ユウヤが不思議そうに聞き返す。


すると美佳は言った。


「たぶん、死んでるから」


物騒な言葉を美佳はさらりと告げた。


あまりに平然と言うから、ユウヤたちも唖然としてしまう。


美佳は鞄のなかからタバコを取り出すと、口にくわえて火をつけた。


彼らの前では我慢するつもりだったけど、もうどうでもいい。


「あんたたち、49日って知ってる?」
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