49日
美佳は恐る恐るカラオケルームのテレビ画面に目を向けた。


『ねえ、早苗。あんたやりなさいよ』


『えっ? でも……』


『でも、なに?』


『……ううん。なんでもない』


そ、そんな、嘘でしょ……


美佳はハッと息を飲んだ。


カラオケのテレビ画面には、信じられないことに中学時代の自分と早苗が映し出されている。


この映像は、私の記憶だ。


なんで……?


どうして……?


どうして、こんな映像が流れるの……!?
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