49日
麻里子は慌てて辺りを見渡した。


もちろん奈津美の姿はない。


いや、奈津美どころか、自分とレジにいる店員以外は誰もいなかった。


じゃあ、いまのはいったい?


ブー……ブー……ブー……


相変わらず携帯の着信バイブが震えていた。
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