49日
いいかげん痺れを切らした翔太はホテルの電話を切った。


そして自分も風呂へ向かおうと服を脱ぐ。


ところがそのとき、ハルナの携帯が鳴った。


「あっ、電話だよ」


「誰?」


携帯のディスプレイを見る。


ーーえりか


そう表示されている。


「えりかって子」


「ああ、いまから来る子だよ」


「あ、そうなんだ! じゃあ、俺出てもいい?」


「えー? なんで?」


「だってすぐ出れないでしょ? いまから会うんだし、俺出るよ」


「うーん。まぁいいけど。変なこと言わないでよ」


「オッケー」


上半身裸になった翔太はハルナの携帯を手に取った。
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