49日
「……なんだこれ?」


ハルナの携帯に目をおとす翔太。


電話はたしかにつながっている。


でも、繋がっているその先は、この部屋だ……。


翔太は慌てて辺りを見渡した。


「??」


どうなっているのかわからない。


でもたしかにシャワーの水が流れ出る音が聞こえる。


「ねぇ、どうしたの?」


なんで??


なんで風呂場から聞こえるハルナの声が、電話の向こうからも聞こえるんだ?


「ねぇってば!」


ハルナが再び声をかけてくる。


しかし、返事をかえす余裕がない。


そのときだった……


「……もしもし」
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