49日
「橘くんがどうしたの?」


「吉田省吾……あいつが電車に飛び込んだって話し、しただろ」


「……うん」


――吉田省吾。


伊藤先生のあと、彼は電車に飛び込んで死んだ。


その吉田くんと橘くんにいったいどんな関係が……?


「実はそのとき、あいつもその場所にいたらしいんだ」


「えっ……? 橘くんが?」


「うん。それで吉田の死ぬ間際の様子を教えてくれたんだけど……」





……めろ





「?」


会話をしている途中、突然誰かの声が聞こえた。


話しを遮られた麻里子と犬飼が声のしたほうに目を向ける。


するとそこには、遠藤大輔の姿があった。
< 381 / 458 >

この作品をシェア

pagetop