49日
「大久保さん、もう泣くのは……」


「……うん……わかってる……でも……」


悲しみが止まらない加奈子に中村莉音が声をかける。


加奈子はひくひくと肩を震わせて泣いていた。


「……どうする?」


空気を察した橘が小声で犬飼に声をかける。


どうするかを問われた犬飼は麻里子に目を向けた。
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