49日
次は自分の番かもしれない……


みんな同じことを考えていた。


「そ、それで……?」


「?」


「何かわかったのか?」


最初に言葉を口にしたのは山根俊哉だった。


彼は中学時代から長身で細く、現在も犬飼たちと並んでいると頭ひとつ抜きん出ている。


ただ図体のわりには気が小さく、プレッシャーを感じるといつもオドオドしていた。
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