49日
話しを終えた麻里子たちが店を出ると、辺りは夕暮れ色に染まりつつあった。


加奈子とゆかりは山根や橘と携帯の番号を交換している。


これからみんなで情報を共有していくためだ。


麻里子もみんなの番号を交換しようと携帯を準備する。


とそのとき、中村莉音が麻里子のもとへやってきた。


「まりちゃん、ちょっといい?」


「あ、携帯だよね。ちょっと待って」


「ううん。そのことじゃなくて」


「?」


「少し、いい?」


「うん」


莉音に声をかけられ、麻里子たちは場所を移した。
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