49日
しかし、
歌をうたい終わったあとも、何も起こらなかった。
遠くのほうで別の部屋のお客が騒ぐ声が聞こえる。
とくにかわったところはなにもない。
「なにも、起きないね……」
恐るおそる、誰かが言った。
その言葉をきっかけに、ザワザワとみんなが話し出す。
なにも、起きない……。
当たり前か。
時枝絵里香の名前が出たから身構えてしまったが、
冷静に考えてみたら、死んだ人間を呼ぶなんてこと、できるわけがない。
麻里子はようやくほっとした。
加藤たちもなんだか拍子抜けをした感じだった。
歌をうたい終わったあとも、何も起こらなかった。
遠くのほうで別の部屋のお客が騒ぐ声が聞こえる。
とくにかわったところはなにもない。
「なにも、起きないね……」
恐るおそる、誰かが言った。
その言葉をきっかけに、ザワザワとみんなが話し出す。
なにも、起きない……。
当たり前か。
時枝絵里香の名前が出たから身構えてしまったが、
冷静に考えてみたら、死んだ人間を呼ぶなんてこと、できるわけがない。
麻里子はようやくほっとした。
加藤たちもなんだか拍子抜けをした感じだった。