49日
そのまま、しばらくは沈黙の時間が続いた。


そんなふたりをよそにまわりは盛り上がっている。


だがスピーカーから流れる大音量のミュージックも、沸き上がる若者たちの歓声も、いまのミツルには遠く感じた。


そのときだった。


沈黙を守っていた早苗がおもむろに口を開いた。
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