49日
「なんだよ。なにも起きねえじゃねえか」


吉田省吾の言葉にみんなの緊張の糸がほぐれる。


やっぱりこっくりさんと同じ類の噂話しだったんだ。


みんなの顔から笑顔が零れはじめていた。


「おい、いったん電気つけろよ」


「うん」


菊地充に言われ、鈴木早苗が再び部屋の電気をつけてもらうようスタッフに声をかけに行った。


「なあ、このケーキどうする?」


「残してももったいないし、食っちゃおうぜ」


「そうだな」


そういって吉田省吾がロウソクの火を消そうとした……


まさに、そのときだった!!





ピシッ!





!?

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