49日
「ちょっと!! これもあんたたちの仕業なの!! もうやめてよ!!」


加奈子が大声で叫んだ。


でも、吉田省吾は首を横に振る。


「オレたちじゃねえよ……」


……え?


加藤たちじゃない?


じゃあ、この音は……?


そのとき、麻里子は見てしまった。


ゆらゆらと揺れていたロウソクの炎が、


吹き消したみたいにいっせいに消える瞬間を……

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