期間限定彼氏様!?
アタシの彼氏様。
元旦。

ひんやりと冷たい風。


あたしはお賽銭箱に1000円を投げ入れる。



「今年こそは彼氏ができますように…」

アイツが見ているなんて知らずに…。


ガサ。コツ、コツ、コツ。

こっちへ近ずく足音。

ゆっくりと後ろを振り返った。


「…今の…聞いて…ました?」

そこにいたのは、同じ年くらいの男子。

「何が?」


―良かった。聞かれてないや☆


「今年こそは彼氏ができますように…だっけ?」


あたしが帰ろうとするとアイツは言った。


「……〇☆◆#▽!!!」

声にならない声を出す。

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