期間限定彼氏様!?
どうしてあんな事言われなくちゃならないの?


階段を登っていると藍がいた。


「あ…」

藍もあたしに気ずいたようだった。


「藍!さっきはゴメン…」


「いいよ、別に」


苦笑いしながら言う藍。


「あたし、許嫁とか御曹司とか…藍の知らないとこ一杯あって」


「一つだけ言っておきたいことがある。俺は、静音と婚約するつもりはない」



トクン。


胸が甘く疼いた。


「…本当に?」


「もちろん。あともう一つ実優に聞きたい」



何だろう…?



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