期間限定彼氏様!?
「政略結婚?」


「そう」


でも、静音ちゃんはそうじゃなくて…藍の事が本当に好きそうだった。



「藍。明日、ちゃんと結婚を断ってこれるの?」


「あったりめーだろ?」


あたしは藍の手を握りしめた。


藍は、ビックリしたような表情をする。


「心配すんなって!」


ポンポンと頭を撫でてくれた。


暖かい手だなぁ。

きっと、それは心も暖かいから。


「明日ちゃんと断ってこれたら…デートしよ?」

「分かった、約束な?」


この時のあたしは、ただ安心したかったのかもしれないね?


藍とあたしの小指が絡まる。


あたしと藍は、ゆびきりをした。


「絶対だよ?」


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