期間限定彼氏様!?
こうしてあたし達は帰った。



―次の日―



今日は土曜日で学校はお休みだった。

家をこっそり抜け出して、あたしは藍と約束した場所へ向かう。


“0時00分、大明神社に来て!”


電話越しにそう言った藍。

ちゃんと断れたの?


段々早くなる足。


「藍!」

「実優」

藍はもう来ていたようだった。


「言えた?」

真っ先に聞く。

「一応な?でも…婚約は先送りになっただけ」


先送り?

そんなの意味ないじゃん!

先送りって事は、いつか結婚しちゃうって事なんだよ?


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