期間限定彼氏様!?
「でも、あたしは実優達がうらやましい!
だって、絆は、ケンカして深まるものでしょ?」


絆はケンカして深まるもの。


確かにそうかもしれないね?


あたしと藍は、出会って何度ケンカしただろう?


その度に、仲直りして。

その繰り返しで、また好きになって。


信頼できるようになって。

「そうだね。」


「実優!我慢我慢♪」



一時間目の授業が終わり、放課になった。



――藍?


いつもなら、鐘が鳴ると同時に来てくれた藍。


今日は、来てくれないの?

ケンカしてるから?


藍は何にもわかってない。

あたしはこんなにも好きなのに。


ケンカしてるからこそ、いつもみたいに傍に来てほしかったのに。


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