期間限定彼氏様!?
~彼氏様~



俺は、実優が気になって体育館裏の影に潜んでいた。



『あたし…ヤッパリ藍が大好きなの』



アイツ…。

バッカじゃねーの?


“藍が大好きなの”

なんて、可愛すぎ。



俺をこれ以上、惚れさせてどうする気だよ?



「本当にごめんね?陽クン」


遠くから聞こえる実優の声。



「いいよ、結果は分かってたから。でも…もう少し、好きでいさせてくれよ?」


そう言うと、陽はコッチに向かって歩き出す。



「あ…」

陽は一瞬俺の方を見たが、すぐに目をそらした。




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