期間限定彼氏様!?
~アタシ~


あれ?

体育館からのぞく影。


「……藍?」


「お前さ~。“藍が大好き”なんてよく言ってくれるよな?」


空を見ながらあたしに言った。



「聞いてたの!?…でも、本当のことでしょ?」



「バッカじゃねーの?」


「藍が大好きなんて、何度でも言えるもん!」



藍だって、あたしのこと、好きなんでしょ?



「大好き、大好き、大好き、大好き!」


「それ以上言ったら、どうなっても知らねーぞ?」


―――!!!!


藍が言い終わると同時に、あたしの体は腕の中にあった。


「…ら…らん!?!?」


「あんな事言う、お前が悪い!」



意地悪なアイツ。


でも、そんなトコロも大好きになったよ?


今は、藍の全てが大好きなんだ。


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