期間限定彼氏様!?
「……」


―デカッ!!!


それはまるで、公園のようだった。


中心には噴水。

まわりは芝生に囲まれていて


その一番奥に家があった。


「り、立派なお家だね?」

「そぉ?」


『そぉ?』って…。


少なくともあたしが今まで見たなかで一番大きな家だと思うんですケド?



「行くぞ?」


タクシーの運転手さんにお金をはらい、車を降りる。

後ろを向くと、門があった。


まるで、人を寄せ付けないかのように大きくそびえ立っている。



インターホンを押すと藍のお母さんらしき人が出た。


「はい?」


「俺だけど?」


「やっと来たわね?入りなさい」


厳しい口調で喋る藍のお母さん。


藍も渋い顔をしている。


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