期間限定彼氏様!?
あたし達は、藍のお母さんに案内され
おそらく客間と思われる部屋へ入った。
中へ入ると、静音ちゃんや藍のお父さん、様々な人がいた。
「今日、どうしてよんだか分かってるわよね?」
「あぁ。結婚の事だろ?
だけど俺は実優と別れるつもりは一切ない」
怒っている様子のお母さんに対して、藍はキッパリ言った。
「何馬鹿なことを言ってるの!!」
大きな声が響く。
「俺は、実優が好きなんだ何があっても、俺はコイツとしか結婚しない」
藍、あたし凄く嬉しい。
デモ…
「お母さんは認めないわよ!こんな一般人としか結婚しないなんて!!」
―ズキッ!
胸に大きな釘が刺さったかのように痛んだ。
ヤッパリ、否定されるんだ。
認めてもらえないんだ。
どんなに好きでも、どんなに想い合っていても
乗り越えられないこともある。
今日、あたしは初めて気ずかされた。
「あなたはどう思っているの?」
お母さんの睨むような視線が向けられる。