期間限定彼氏様!?
あたしね、藍と過ごす毎日が宝物だった。


藍の手が大好きだった。


藍の声が大好きだった。


藍の全てが大好きだった。



だから、手放してほしくなかった。


好き“だから”離れるんじゃなくて


好き“だから”一緒にいたかった。


約束、ちゃんと守ってほしかったよ。



どんなことがあっても一緒にいるって約束したよね?


なのに…





どうして?




ドウシテ?





どうして、あたしたち一緒にいれなかったのかな?




どうしてあたしたち離れてしまったのかな?





ねぇ、藍。



あの時、どうしてあたしを手放したの…?




あたしと藍が別れる事になったのは、この日から、もう少し…先のお話。



この時は思いもしなかったよね?









だって、お互いのこと大好きだったから。




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