期間限定彼氏様!?
「何言って…
「俺さー、ヤッパ、実優より静音のほうがいいって気ずいたんだよね~♪」
何の冗談?
藍は何を言ってるの?
「や…やめてよそんな冗談」
あたしは、笑ってみせた。
「冗談じゃねーよ。正直言って、もう実優には飽きた」
藍の真剣な瞳。
ねぇ。
一体、何があったの?
今日、何を言われたの?
藍は…、こんな風に酷いことを簡単に言える人なんかじゃなかったでしょ?
「藍…何があったの?」
「なんにもねーよ!!」
「だって…「何もないって言ってるだろ!!!」
藍はあたしを突き飛ばした。
「……」
「もう俺のそばに近寄るな」
冷たくそう言うと、あたしに背中を向けて帰っていった。
「―藍!!!」
ねぇ、藍
別れるならどうしてあたしを抱き締めたの?
あんな事されたら、忘れれないよ?
まだ消えない藍の温もり
それは涙となって、あたしの頬を濡らした…。