期間限定彼氏様!?

アタシは思い切って口を開いた。


「陽、この前の返事なんだけど……






あたしを、陽の彼女にして下さい」


わざと大きな声でいった。
……藍に聞こえるように。
藍はアタシに気ずいていたのだろう。
ビクッと一瞬止まったがまた歩き出した。


胸がどうしようもなく痛む。

アタシ……今でも藍の事好きなのかな?

自分の気持ちさえ、よく分からない。




…でもとにかく、今は忘れたいんだ

藍との思いですべてを消したいの。


だってね?


思い出すと辛いから。

涙が出るくらい…


辛いの。


全部全部…

藍と出会ったあの日から、別れたあの日の事全てを…



新しいスタートラインに立たせて?

あなたの事を思うと……


前に進めなくなるから


だから今は、陽と一緒に時間が立つのを待つよ。






大好きな藍へ。


“サヨウナラ”


アナタは、アタシが一番に愛しい人でした。


だけどもうアナタと時間を共に過ごすことは出来ないんだね。

アタシはこの時、過ぎた時間は戻らないと痛感したんだ…。



最後に、藍……









〃愛してる〃


この言葉の重さをアナタに出会って初めて知ったよ。


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