期間限定彼氏様!?
「行ってらっしゃ~い」
従業員の明るすぎるくらい高い声に見送られ、
アタシと陽はピンクの観覧車に乗った。
――ドキドキ
これから起きることを想像してあたしの胸はドキドキが止まらない。
「実優?」
「は…はいぃぃ?」
ヤバ!!声裏返った…。
「プッ♪緊張しすぎだって!それより、景色見てみ?」
いつもと変わらない様子にあたしは安心した。
「わっ…綺麗~!!」
車のライトや家の電気。
たくさんの様々な光が小さく光る。
でも一つ一つの光全ては、しっかりと…
まるで自分の存在を知らせるように堂々と輝いていた。
そんな景色に気をとられていると、観覧車も一番上に差し掛かる。