♂AND♀ANDワン?![完]


彼女は眼鏡をかけスッキリしたような満足気な顔をした。


「あの…また散歩にここ来ますか??」


「え…うん…大体
ここに来るけど…」


「また犬に会いに来ても
いいですか??」


「うん。そうしてやって?
マコも喜ぶから…」


「マコ??」


「あ…犬の名前。」

俺は呟く。

「あたしもマコなんです。
麻知子なんですけど
みんなからマコって呼ばれてます。」


俺は知ってたが知らない
フリをして聞いていた。


「じゃあ…また来ますね♪」


そう言って彼女は帰って言った。


俺はぼーっと見ていた。


「わん♪」


マコが吠える。


「…あっちのマコも
お前みたいな奴だな?」


そう呟いて家に帰った。


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