セブンデイズ
初恋は、突然に
monday+ 小さな鼓動
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学校帰りの校門を通る。
私の隣には、小さい時から幼馴染で親友の松本咲実。
でも、さっきから携帯ばっかイジってて話しかけても知らん振り。
「ねぇー…咲実ぃ」
「んー?何ぃ」
ほぉーら、声は出すけど目線は携帯電話。
もぉっ!少しは話を聞いてよね!
私はそお思いながら、咲実に「もぉ、いい」何て言って付け離した。
「ちょっとぉー!折角、返事したのにその態度は無いわっ!」
「だって、咲実はさっきから携帯ばっかでしょ?ろくに人の話も聞かないくせに」
「あぁっ、ごめんごめん…」
咲実は拗ねて頬を膨らませた私に、両手を合わせて謝った。
私は、呆れて溜息を付きながらも「はいはい」って言ったら、咲実は「ありがとぉーっ!もう、陽菜は最高だわ!」とか言いながら抱きついてきた。
私は、急に抱きつかれてバランスを崩しそうになったが、何とかそれは回避して咲実を受け止めた。
……全く、調子がいいんだから。
「…危ないから、急に抱きつかないでよ!」
「あーごめん。ついよ、つい」
咲実は舌を出した。
「…で?よく思うけど咲実は携帯で何やってんの?」
「ん?…あたし?」
「咲実しかいないじゃん」
私が「で、何?」と問いかけると咲実は少し考えてから人差し指を出した。
「ええーっと、メールとかお気に入りのサイトに行ったりとか…」
「へぇ…咲実は急にメル友とか増えてるから驚くよ」
「そうかな?別に普通だと思うけど?」
咲実は人差し指を下げた。
そして、何かを思い出したかのように私の肩を持った。