子猫からの贈り物
強敵
わたしの寝場所は決まってる。

もちろんそれは太郎くんのお隣。

布団の上はとってもフカフカでだいすき。

とにかく最高に気持ちがいい。

寒さなんてへっちゃら!


でも今夜はその寒さと戦わなければならないらしい‥‥。


寒さに震えながらわたしは見つめる。

敵を。

もちろんその敵とは子猫。

ついさっきまで野良猫だった 子 猫 さ ま !


「そんなに恨めしい顔して見ないでよポチ子」


正面にあるのは布団からちょこんと出した太郎くんの顔。

その隣で眠る子猫がなんとも妬ましいこと。


どうしてこんな状況なのかというと、
ズバリ!で太郎くんのお母さんから子猫を隠すため。
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