子猫からの贈り物
ぐいっと鎖を引っ張り、太郎くんはダンボールから離れて行く。


ちらりと子猫の方を振り返ってみると、子猫の目はこう言っていた。





たすけて。





気がつくとわたしは、太郎くんのシャツの裾を口でくわえて引っ張っていた。


「ポチ子!?」


これが、わたしの二度目の「愛」のはじまりだった。
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