HAPPY DAYS
「今日はオレら二人だけみたいだぜ」

顔を真っ赤にして花巻くんは言った。

女の子みたいなピンクの唇に白い歯が零れて、本当に可愛くてたまらない。


「そうみたいだね」


「…オレ達、二人きりで話すの久しぶりだよな」


「うん」


花巻くんに拒否されて以来、丸で自分が汚らわしい存在に思えて、投げやりな部分もあった。


また、そこまで墜ちた以上、どんな手段も選ばないと、強くなれたのだ。


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