HAPPY DAYS
問題は昼休みに起きた。
恒例になりつつある、純とボクとのお弁当タイムに、瀧澤がお弁当箱をぶら下げて、飛び入りしてきた。
「一緒にいいよね?」
「…なんで?」
複雑な表情の純は、口の中のご飯の塊を飲み込みにくそうにしながら、やっと答えた。
「普段、私は吹奏楽の子と食べてるじゃない?、みんな大会で今日いないのよ」
「ボクたち」
どんな意見であっても、言いにくそうな純の代わりに、ボクが言うべきだろう、瀧澤に。
「二人で食べたいから」
割ときっぱり答えたボクを制したのは意外にも、純だった。
「…毅、ありがと、でも…瀧澤が辛くないなら一緒に…」
「何にも辛くない、一緒に食べるわ、ありがとう」
瀧澤はちょうど正三角形を作るみたいに、ボクと純と同じ距離に座った。
「土曜日、ボンの校外のバンドのライブなんですって?」
瀧澤にも声をかけたな、ボンめ。気になり出した瀧澤にいいとこ見せるつもりなんだろう。
「二人とも行くんですってね、私も連れてって」
純の口の中のご飯はゴムか何かになったみたいに、モゴモゴしていた。
恒例になりつつある、純とボクとのお弁当タイムに、瀧澤がお弁当箱をぶら下げて、飛び入りしてきた。
「一緒にいいよね?」
「…なんで?」
複雑な表情の純は、口の中のご飯の塊を飲み込みにくそうにしながら、やっと答えた。
「普段、私は吹奏楽の子と食べてるじゃない?、みんな大会で今日いないのよ」
「ボクたち」
どんな意見であっても、言いにくそうな純の代わりに、ボクが言うべきだろう、瀧澤に。
「二人で食べたいから」
割ときっぱり答えたボクを制したのは意外にも、純だった。
「…毅、ありがと、でも…瀧澤が辛くないなら一緒に…」
「何にも辛くない、一緒に食べるわ、ありがとう」
瀧澤はちょうど正三角形を作るみたいに、ボクと純と同じ距離に座った。
「土曜日、ボンの校外のバンドのライブなんですって?」
瀧澤にも声をかけたな、ボンめ。気になり出した瀧澤にいいとこ見せるつもりなんだろう。
「二人とも行くんですってね、私も連れてって」
純の口の中のご飯はゴムか何かになったみたいに、モゴモゴしていた。