HAPPY DAYS
「部活行く?」

と肩を叩かれ、振り向けば山浪くんがいた。

軽音に山浪くんがいてよかった。

「そういや、この前瀧澤maidのクッキー、旨かったよ。ごちそうさまでした」


「…どういたしまして」

「…今日、ボク等も部活サボって遊び行くか」

「え?」

「どうする?」

選択ミスばかりの私。

でも何も考えないうちに頷いていた。


「私…水族館行きたい」

「いいね、行こう」

「でも山浪くん…」

「あれ?この間、山浪くんじゃなくて毅って呼ぶって言ってなかった?」

「つ…毅くん、みんないないと部活…」

「一日くらいええって」

「…これデート?」

「そんな堅苦しく考えない。ただサボるの、二人で」


毅くんは私の手首を掴んで、引っ張っていく。




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