HAPPY DAYS
毅 DAYS 12
瀧澤を送ると急に軽くなった自転車。
漕ぐには楽だけど、背中は寒いな。
瀧澤は何かボクに言いたげだった。でも言い出せない何かがあったんだろう。多分純の事。
もっと素直になればいいのに。
「ただいま」
家はもう母さんは帰っていた。
母さんは、こっちに来てから友達がやってる店を手伝い始め、
今は支店の店長をやってる。
女の人関係の店だから、何の店かはよく分からない。
大体帰りは7時半から8時くらい。
今日は早いな。
「毅、ちょっと」
「なに?」
「話があるの…、毅…ここ座って」
改まって話なんて、学校行かなかった中学生の時以来。
万事好きな様にさせてきてくれた母さんだった。
「あら、毅、頭染めた?でもいいよ、なんかアジアンな感じで」
「頭じゃないです、髪を染めました」
「いちいち突っ掛かる子ね。…まぁ、いいわ。毅、あのね、お母さん…赤ちゃんができたの」
これ以上驚かされた事があるだろうか?
正直、親の離婚の方がまだ予測出来た。
「誰の子なんだよ」
「それが…」
一見、話にくそうな言いっプリだが、実際はニコニコしたくなるのをぐっと堪えながら、話したくて仕方がない感じ。
「あなたのお父さん!」
「え?」
「実はねぇ…」
ボクが中学生時代に不登校になった頃、
父さん(久々だから言いづらいな)が母さんに養育費の件で連絡をしてきた事があって、
相談したのがきっかけで頻繁に連絡しあっていたらしい。
「それって割に早い段階の話でしょ?何だよ、それ」
「仕方ないじゃない、あなたに話せるような状態じゃなかったでしょ」
「はいはい、ボクが悪いのね」
「1番悪かったのは私達よ、毅には迷惑ばかりかけてきたし」
漕ぐには楽だけど、背中は寒いな。
瀧澤は何かボクに言いたげだった。でも言い出せない何かがあったんだろう。多分純の事。
もっと素直になればいいのに。
「ただいま」
家はもう母さんは帰っていた。
母さんは、こっちに来てから友達がやってる店を手伝い始め、
今は支店の店長をやってる。
女の人関係の店だから、何の店かはよく分からない。
大体帰りは7時半から8時くらい。
今日は早いな。
「毅、ちょっと」
「なに?」
「話があるの…、毅…ここ座って」
改まって話なんて、学校行かなかった中学生の時以来。
万事好きな様にさせてきてくれた母さんだった。
「あら、毅、頭染めた?でもいいよ、なんかアジアンな感じで」
「頭じゃないです、髪を染めました」
「いちいち突っ掛かる子ね。…まぁ、いいわ。毅、あのね、お母さん…赤ちゃんができたの」
これ以上驚かされた事があるだろうか?
正直、親の離婚の方がまだ予測出来た。
「誰の子なんだよ」
「それが…」
一見、話にくそうな言いっプリだが、実際はニコニコしたくなるのをぐっと堪えながら、話したくて仕方がない感じ。
「あなたのお父さん!」
「え?」
「実はねぇ…」
ボクが中学生時代に不登校になった頃、
父さん(久々だから言いづらいな)が母さんに養育費の件で連絡をしてきた事があって、
相談したのがきっかけで頻繁に連絡しあっていたらしい。
「それって割に早い段階の話でしょ?何だよ、それ」
「仕方ないじゃない、あなたに話せるような状態じゃなかったでしょ」
「はいはい、ボクが悪いのね」
「1番悪かったのは私達よ、毅には迷惑ばかりかけてきたし」